たまにはこんな事も…
久しぶりに二人そろっての休日、たまには一緒に映画でも行こうかなんて勇人が言うから
それも良いなって二人で出かけることにした。

勇人はどっちかと言うとアクション系が好きで、俺はミステリーやホラー物が好き。
いつもはそんなんで家でビデオ見ると、意見が分かれて時々喧嘩にもなるんだけど、この間もちょっとごねて譲って貰ったから今日は勇人の意見を尊重してやろう。

それにしても、俺がホラーとかがスキだって言うと、皆声をそろえて意外だって言うけど、それってどういう意味?

「映画見て食事して…まるでデートみたいだよな?」
映画終わった後食事しながら呟いた俺の一言に

「これがデートじゃないなら何なんだよ?」
と勇人が笑う

まぁ確かにそうなんだけどさ…何となくデートって勇人と付き合う前には男と女がするもんだってそう言う意識があったし、同じ部屋で暮らし始めて毎日顔を合わせているもんだからこんな風に改まって二人で出かけたりするとちょっと照れくさかったりするんだよね。

「南くん、こんな所で奇遇だね」
突然声をかけられて顔を上げると、うちの売り場のお得意様の荒川さんだった。

「本当ですね荒川さんは仕事ですか?」
「今度の土日に新しく建つマンションのモデルルーム展示会の打ち合わせでね…」
俺の問いかけに彼はニッコリと微笑んでそう答える。

いい男だなぁって思わずそう思って何故か頬のほてりまで感じてしまった。

「主任!」
呼ばれた荒川さんと一緒に声の方を振り返ると、背の高い男性がこちらに小走りでやって来た。
「打ち合わせ始まるようですよ」
彼はそう言いながら俺を見て軽く頭を下げた、大きな体の割に愛らしい顔付きの彼は、同じ会社に勤めているからと言う理由で公にはしていないようだけど荒川さんの恋人だって俺は知ってる。


「誰だよあれ…」
二人が居なくなってしまうと勇人から早速突込みが入った。

「あの人はうちの売り場のお得意様なの!俺があのデパートに務める前からスーツ買うのはうちだって決めてくれてるんだって…それにちゃんと恋人だって居るんだから…」

そう言うと勇人はしぶしぶって感じで納得したみたいだったけど、しばらくの間少しだけ不機嫌そうな顔をしていた。

コイツって結構焼きもち焼きなのだ、俺が他の男の人と少しでも話ししてるとすぐに不機嫌になる、以前も俺が同僚と仕事の事で話しているところにちょうど仕事帰りの勇人がやって来た。

勇人には俺がその人と仲良く楽しそうに話をしているように見えたらしい、俺はその日家に帰ると勇人に散々な目に合わされたのだ。

こんな時の勇人にはあまり関わらない方がいいのだ、ヘタに相手をすると更に機嫌を損ねる事になるんだ。

そう思ってふと気が付くといつの間にか今度は勇人が自分の知り合いと話しをしていた。
年齢は俺達より少し上だろう、細身で物腰の柔らかい感じの美人さんだ…。

なんだよ、勇人だって嬉しそうに鼻の下伸ばして話してるジャン!

今度一緒に飲みましょうなんて約束までしているのを聞くと、仕事上の付き合いだって分かってても何だか心境は複雑だ。

「綺麗な男(ひと)だね…」

「だろ?山本さんって言うんだけど、俺の取引先の会社の人なんだ」

女に鼻の下伸ばすって話しはよく聞くけど、男が男に鼻の下伸ばすってどうよ!
そんな風に俺が少し不貞腐れていると

「何だそんな顔して?もしかして真人焼いてんの?」
勇人が俺の頬を指でつつきながらニヤニヤ笑う。

「今度さ、彼氏帰ってきたときにでも一緒に飲みましょうって…さ」
「帰ってきたって何?遠距離恋愛??」
「なんかさ、出張が多いんだって、居て欲しいって思うときに側に居てもらえないのって結構辛いよな?」

勇人のそんな話を聞いていると、こんな風に好な人のそばにいつも居られるなんてすごく幸せな事なのかもなんてふと思った。

2004/10/6 真人


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101010獲得されたと言う方のリクエストでちょっと思いつきましたパラレル小説…
キリ番ではないのでこんな所で申し訳ないです、10年後と言うリクでしたが、10年も
年とらせること出来なかったわ〜^^;)

モデルルームの打ち合わせを現地でやったりするのか?
そこらへんあまり突っ込まないで…(汗

出演者は勇人、真人、隆二、俊也、謙です。

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